カセドラル・コーブ、エレファント・ロックスなどニュージーランドでは美しくそして不思議な光景をたくさん見る事が出来ます。それらは全て長い年月をかけ自然が作り出した芸術品ですが、中にはとても自然が作り出したとは思えない、誰かの悪戯かもしれないと思えるほど不思議な光景もあります。
そんな誰かの悪戯かもしれないと思える不思議スポットの1つがオアマルからダニーデンへ続く国道1号線沿いの海岸にあります。
その海岸はモエラキ・ボールダーズ(直訳するとモエラキの丸石群)と呼ばれており、人が作ったのではないかと思うほど形の整った直径1メートルほどもある大きな丸石が海岸にいくつも転がっている不思議な光景が広がっています。
モエラキ・ボールダーズ
駐車場から海岸に下り、長く伸びる美しい砂浜の海岸を歩いていると、およそ砂浜の海岸には不釣合いな丸い巨岩がゴロゴロと転がっているのが見えてきます。
6500万年以上の年月をかけた芸術品
この海岸は10kmほども続く砂浜の海岸ですが、不思議な事に岩が転がっているのはこの一角のみで、崖側から海に向かって散乱しています。崖側付近では「ただいま掘り出され中」というような一部だけが地表に姿を現している丸石も見られます。
この不自然なほど丸い巨岩は、約6500万年前に火山から飛び出した溶岩に鉱物や堆積物が付着しながら結晶化した亀甲石と呼ばれる形質のもので、真珠が出来るのと似た仕組みで出来あがったそうです。
そして約1500万年前に海底から隆起して、雨、風、海などの自然の浸食によって周辺の付着物が洗い流され、丸い巨岩だけが最終的に残されたという事のようです。
近所に住む芸術家が作ったとか、誰かが海岸に投棄していったとか、実は映画のセットの残りなんだとか言われれば、あっさり納得してしまいそうなほど不思議な光景ですが、実際は6500年もかけられて作られた自然の芸術作品なのです。
人気の撮影スポット
海岸には大小様々な岩が転がっていますが、中にはどうやったらこんな穴が開くのか不思議に思えるほど見事な穴の開いた岩も転がっています。
直径2メートルほどありそうなこの岩の穴は、大人が収まるほどの大きさなので、この中に入って写真を撮ってる人気の撮影スポットにもなっています。
崩れてしまった岩も
長い年月をかけて出来上がった不思議な光景ですが、侵食による影響で崩れてしまった岩も数多くあり、岩の破片が周辺に散乱している様子も見られます。
こうして崩れるにも何十年とか何百年とか長い時間の経過が必要なのかもしれませんが、毎日少しづつ侵食は進んでいるようです。いつの日か見られなくなるかと思うと少し感傷的になってしまいます。
モエラキ・ボールダーズへの行き方
オアマルから南に30kmくらいのところにあるハムデンという町まで1号線を南下します。そこから3kmくらい進むと左側の低い位置に「Moeraki Boulders」と書かれた茶色の案内板のあるので左折。左折するとすぐ線路がありますが、線路を越えて直進すれば駐車場があります。
線路を越えてすぐ左折できる道があり、こちらを進んだほうがモエラキ・ボールダーズには近いのですが、そこはレストランの駐車場で営業時間内は車を停めることができないので注意してください。
また、モエラキ・ボールダーズは、満潮時には岩がかなり海水をかぶってしまうので注意してください。
おわりに
モエラキ・ボールダーズは街から離れている事もあって行くのが少し難しいかもしれませんが、近くを通った時には、今だからこそ見られる丸い巨岩が転がる不思議な光景をぜひ見に行ってみてください。





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